蒸気を吹き込み、次に水で冷却して真空をつくり、大気圧によってピストンを動かす実用蒸気機関をつくった。
ニューコメンの蒸気機関は約70年の間使用されたが、熱効率はきわめて低かった。
この原因が蒸発の潜熱にあることを知ったイギリスのJ・ブラックの示唆により、J・ワットが1765年、シリンダーとは別の蒸気凝縮器をつくり熱効率を改善した。
さらにワットは往復動型式の蒸気機関を74年につくり、さらに遠心調速機、遊星歯車を考案、それを使って回転する出力軸をもつ蒸気機関を作製し、広く使用された。
ワットの機関は、ピストンの両側に蒸気を導き、蒸気の圧力でピストンを動かすようになっていた。
この発明は、イギリスの産業革命を達成する一原因となった。
しかしワットは高圧蒸気を使用しなかったため、熱効率はまだ悪く、機関は大型であった。
イギリスのR・トレビシックは1805年に、大気圧の2倍程度の高圧蒸気を利用する蒸気機関をつくり、熱効率の向上と機関の小型化の道を開いた。